TOOL TOTE

UTOを代表するトートバッグ「TOOL TOTE」
UTOを始めた当初からずっと作り続けています。

TOOL TOTEは、昔のアメリカの電話会社BELL SYSTEM社製のヴィンテージバッグを手本に、その佇まいや雰囲気を表現すべく、何度も何度も修正を繰り返して作り上げたUTOオリジナルの形のトートバッグです。

「昔の道具入れを今の時代に合うトートバッグとして再現したい」という思いから作り始め、まずは大きすぎる元々のサイズを、日常使いできるように一回り小さくしたサイズ(現在のLサイズ)のみでスタート。
その後、用途に応じて様々なシーンで使えるようにMサイズ、Sサイズ、XSサイズと展開し、現在は4サイズ展開になりました。

カラーも最初はマスタード 1色のみでしたが、後にブラウン、ホワイト、ブラックを追加して現在は4色展開。

マスタードとブラウンの2色は「タンニン染めキャンバス」を使用しています。
「タンニン染め帆布」は、昔ながらの旧型のシャトル織機により時間をかけて高密度に織り上げられた帆布を、植物の渋(タンニン)で染めたものです。
タンニンには防水・防腐・耐久性強化等の効果と共に「酸化」する特性があり、この特性が生地に変化をもたらします。

右側が制作時の色、左側が5ヶ月程経過した色です。
紫外線や湿度の影響で酸化し、自然に色に深みが増しています。
自然放置でこれだけの変化がありますので、使い込むことで革や木と同じように、より味わい深く変化し、使い手の個性が出てきます。

実際に使っていると、ちょっとした汚れや色抜けなどが気になって、使わなくなるということがあるかもしれません。
でも、ちょっとしたダメージは気にせず使い続けてください。
その先に、この生地の本当の魅力があります。

内ポケットは両サイドのみを縫った袋状になっています。
一見すると下部の縫い忘れかと思われるかもしれませんが、これは表面にステッチを出さず、尚且つ厚みのある物でもストレス無く入れられる自由なマチを作る設計、デザインです。

ハンドルは最も過酷に使用される部位のため、何度かアップデートを繰り返し、今の形に落ち着きました。
ヴィンテージのキャンバスバッグでもステッチ糸より細い糸で、しつけのためのステッチが施されていることを応用し、ハンドルの外べりに強い化繊の細い糸を這わしました。
このピッチの細かいステッチが入ることにより、ごく僅かながらハンドルが丸みをおびて握りやすくなると共に、多少糸がほつれても使用できるよう強度が上がっています。

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